ロシアのウクライナ侵攻により半導体用ネオンの生産が停止。半導体不足加速の可能性【英ロイター】
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ニュース概要
2022/3/12 英ロイターによると、世界の半導体用ネオン(semiconductor-grade neon)の約半分の生産を担っていたウクライナの2社(Ingas社、Cryoin社)がモスクワからの攻撃激化により運転を停止した。
ネオンは半導体チップを生産するのに非常に重要な物質であり、これらの2社は世界の半導体用ネオンの約半分を生産している。
このことは価格上昇を引き起こし半導体不足を悪化させる可能性がある。
有識者の反応
・「もし4月までに半導体の在庫がなくなり、チップメーカーが世界の他の地域で受注できていない場合、サプライチェーンにさらなる制約と多くの主要な顧客向けの製品の製造ができなくなる可能性がある」とAngelo Zino(CFRAのアナリスト)は言及している。
・「他の企業もネオン生産を開始することはできるが、立ち上げには9ヶ月から2年かかる」とリチャード・バーネット(Supplyframeの最高マーケティング責任者)は言及している。
・一方、CFRAのアンジェロ・ジーノは、「供給不足が一時的なものと見なされれば、企業はネオン生産の開始することへの投資に消極的になるかもしれない」と指摘している。